教育について考える

教育と人生のコース

ゆとり教育とは、学校の勉強のペースについてゆけずに落ちこぼれてしまう子どもを出さないようにするために取り入れられました。
一見すると皆に対して平等のように見えます。
しかし、だからこそいったん落ちこぼれてしまったら後が無いということになります。
いくら頑張っても、どうしても苦手な科目のある子はいます。
また成績は人並みかそれ以上でも、いじめや仲良しグループの人間関係の不和などといった学校生活でつまずいてしまうことで不登校になってしまうということもあります。
このような問題に対しては、ゆとり教育では解決に至りません。
落ちこぼれの子どもを出さないようにする教育ではなく、長い人生の中で社会から落ちこぼれることがあってもいくらでもやり直しのできる社会を目指していった方が子どものみならず大人もまた人生を生きていく上で心に余裕が持てるようになります。
従来は現代社会を生きる人の一生としてよい大学を出た後は就職し、安定した収入を得て家庭を築くという図式がありました。
そしてそれは、現在でも根強く残っていてこの図式通りの人生を歩めて初めて世間から、一人前の大人という扱いを受けます。
それは経済成長期にあった終身雇用制を前提としたものでした。
今では終身雇用が保証されている企業は少なくなりました。
就職口も減っているため、経営者は労働者の足下を見てサービス残業をさせる、パワーハラスメントをするなどの問題が増えつつあります。
このようなことから心身に不調を来すなどして、仕事を続けられなくなっている人が増えています。
また長く勤めているベテランとされる人であっても、突然リストラをされて職を失ってしまうということもあります。
このような問題に対して、景気が回復するのであればそれに越したことはありませんが、今一度教育の意味、図式化され形だけが残っている人生のコースについて皆であらためて考え直すことも必要です。